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ありがとう

年が開けて、あっという間に怒涛の一月も終わり、やれやれゆっくりできそうだ、なんて考えながら日々を過ごしていたらもう二月の三分の一が終わってしまう。このままではあっという間に冬が終わって山菜の時期がやってきそうだ。あんな事やこんな事をやりたいと思っている間に時間はどんどん過ぎていく。それが俺の人生なんだろうか。
なんだかもやもやした、何かを書きたいけどどうしたものかよくわからない日々。その気持ちのきっかけは東さんの訃報からなのは間違いない。東さんごめんなさい。あなたは俺がここに来たばかりで、どこの誰かもわからない時から、俺の事をずっと「物書き」と呼んでくれましたね。俺はいつも本当に嬉しかったです。だからとりあえず、思うままに書いてみます。
今年はまず観光機構さんの東京ドームの仕事で始まったと言っていいのかな。無論、それは勤めているスキー場の理解ある上司や仲間たちの優しさがあっての事はもちろんだが。快く許可してくれたみんなには本当に言葉にならないぐらい感謝している。そのおかげで、この歳にして初めての経験が色々とでき、また新しい人間関係や知らなかった様々な知見が得られたように思う。何よりも、知り合えた立派な人生の先輩たちから、気は心というか、人を動かすのは言葉だけではなく、熱い真心に思いやりに行動なんだな、という事を知れてとても嬉しい。これは俺のこれからの指針というか基準の一つになるだろう。人間、いくつになっても知らない事は知らないし、逆にいえばいくつになっても新しい気づきや発見や進歩がありうるという事だ。自分にその気があればだが。
東京ドームにたくさんの友人知人が足を運んでくれたことは本当に嬉しかったが、同じぐらい嬉しかったのは、初めてアイヌ料理を食べるという沢山の人たちが喜んでくれた事は、なんというか感動的だったし、ダイレクトに自信につながる得難い経験だった。こんな機会を与えてくれて、適切な感謝の言葉もない想いだ。
帰ってきて間をおかずに今度は氷上フェスティバルのメインステージの雪像作りを仲間たちと手がけた。一人で作るサイズの雪像作りには自信はあるが、この巨大な雪像作りは共同作業である。長年制作を阿吽の呼吸で担い続けた先輩たちと同じ水準で仕事ができるか、制作期間は間に合うのか、内心色々と不安はあったが、そんな心配は杞憂だった。自分を含め、今の湖畔の若手の中ではベストメンバーだとは思っていたが、それぞれが考え、自発的に、合理的に、手早く、高いクオリティで仕事ができたと思う。ほぼ百パーセント彫刻で作る雪像としては道内有数のクオリティであるのはもちろんだが、これを二日で完成させたのは誇っていいのではないだろうか。札幌雪祭りとは言わないが、他のイベント現場から声がかからないのが正直不思議だ。しかし繰り返すが、それが可能だったのは、このメンバーが集まってくれたからだ。本当にありがたい。
個人的にはこの一月の出来事から感じた事は色々とあるが、なかでも何度も思ったのは「疑心暗鬼から解放されて仲間を信じる事の大事さ」「謙虚さと自虐は違う。謙虚であるべきだが度を超えた自虐は自分に有害」そして「いい仕事には、必ず理解者がいる」ということだ。疑心暗鬼やコンプレックスや虚栄など、自分の精神に定着しきった型を無くすことは難しいが、逆にそのおかげで今、物事や人間のより深い理解が可能になるなら、むしろその傷はありがたい。そんな風に今思えるのは、東京行きを快く了解してくれたスキー場の仲間たちと、打ち合わせから始まって東京で一緒に仕事をし出会った皆さん、そして雪像を一緒にやった仲間たちのおかげだ。
改めまして、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
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東さんへ

尋ねればいつだってその佇まいに虚栄も傲慢も自虐も見えない、いつもただそのままにあり、そしてまるで人の魂の色や形が見えるかのようでありながら、なんの含みもなく正面から向き合うように力強く握手の手を差し出してくれる姿が、いつでもありありと思い出されます。人の属性とは関係なくおそらく感覚で察し、初対面から俺と分け隔てなく接してくれた事は俺にとって人生の謎の一つですが、でもあなたのそんな姿を見ているうちに、そんな風に人とわかりあう事が可能であること、そうした感覚によってアートや音楽を感じる能力が人には備わっているという当たり前にして大事な事実を確信する事ができました。あなたのあの笑顔と、力強く暖かい手の感触、あの空間に漂っていた精霊たちの創り出す雰囲気、そして響くジャズの音。ありありと感じられます。どうか良い旅を。

「テイヤール・ド・シャルダンの日記、手帳、書簡集」より

"わたしは人間の造ったさまざまなものの決定的かつ絶対的な価値を認める。それらはいずれ消えさり、われわれがまだ知ることのできない、まったく新しい全体に鋳なおされるだろう。同時に、それらは本質的に暫定的な役割を持つものである。それらは、われわれが (われわれもしくはヒトという種が) 変容の過程で通過せねばならない、必要かつ不可避の相を表すものである。わたしがそれらを愛するのは、それぞれの形状ではなく、その機能のゆえだ。それらはなんらかの神秘的な方法により、はじめは神聖を持つものとして・・・つぎにわれわれの努力を照らしだすキリストの光によって、神聖なものとして造りあげられる"

ピエール・テイヤール・ド・シャルダン
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/テイヤール・ド・シャルダン
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ポロンノ亭

Author:ポロンノ亭
北海道東部の超グレートな森に囲まれた神秘の湖
『アカントー』。
そのほとりにある、ちっぽけなドラクエのような町
『阿寒湖温泉』。
そしてそのいっかくにある、
キャラ立ちしまくりの住人が生息する
『アイヌコタン』・・・・・。

そしてその片隅にある、
ナイスなアイヌ料理屋『ポロンノ』の怠けマスオさん店長。

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